平成26年度 2級舗装施工管理技術者資格試験  一般 試験問題(1/2)

過去問題      前のページへ      次のページへ

【問 1】 次の軟弱地盤対策工法のうち、圧密・排水工法に属さないものはどれか。
 (1) 盛土載荷重工法
 (2) 軽量盛土工法
 (3) サンドマット工法
 (4) 緩速載荷工法

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】 軟弱地盤対策工の目的には、沈下促進・抑制、安定の確保、周辺地盤の変形抑制、液状化による被害の抑制、トラフィカビリティの確保がある。対策原理と代表的な工法を下表に示す。表にあるように、(2)は荷重軽減目的の工法で、圧密・排水のためではない。(道路土工-軟弱地盤対策工指針-6-2軟弱地盤対策工及び工法の選定)
                                                                                                                                                                                                                                                         
原 理 代表的な工法
圧密・排水 表層排水工法
サンドマット工法
緩速載荷工法
盛土載荷重工法
バーチカルドレーン
(サンドドレーン、ペーパードレーン)
真空圧密工法
地下水位低下工法
締固め 振動締固め工法
(サンドコンパクションパイル工法、振動棒工法、バイブロフローテーション工法、バイブロタンパー工法等)
静的締固め工法
(静的締固め砂杭工法,静的圧入締固め工法)
固結 表層混合処理工法
深層混合処理工法
(深層混合処理工法−機械撹拌工法−,高圧噴射撹拌工法)
石灰パイル工法
薬液注入工法
凍結工法
掘削置換 掘削置換工法
間隙水圧消散 間隙水圧消散工法
荷重軽減 軽量盛土工法
(発泡スチロールブロック工法,気泡混合軽量土工法,発砲ビーズ混合軽量土工法)
カルバート工法
盛土の補強 盛土補強工法
構造物による対策 押え盛土工法
地中連続壁工法
矢板工法
杭工法
補強材の敷設 敷設工法

【問 2】 コンクリート擁壁の次の分類のうち、逆T型擁壁はどれに属するか。
 (1) 片持ばり式擁壁
 (2) 重力式擁壁
 (3) ブロック積擁壁
 (4) U型擁壁

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 コンクリート擁壁の種類を下図に示す。
コンクリート擁壁の種類

図中、片持ちばり式擁壁(e)はたて壁と底版からなる鉄筋コンクリート擁壁で、たて壁の位置により中央部分なら逆T型、左側ならL型、右側なら逆L型と呼ばれる。(道路土工-擁壁工指針-1-3-1擁壁の機能と種類)

【問 3】 防護柵に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 車両用防護柵の路面から防護柵上端までの高さは、原則として、0.6m以上1.0m以下とする。
 (2) 歩行者の転落防止を目的として設置する防護柵の路面から柵面の上端までの高さは、1.5mを標準とする。
 (3) 車両用防護柵は、防護柵の設計方法によりたわみ性防護柵と剛性防護柵がある。
 (4) 転落防止を目的として設置する歩行者自転車用柵については、縦桟構造とすることが望ましい。

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】 歩行者自転車用柵の防護柵高さの規定では、「歩行者等の転落防止を目的として設置する柵の路面から柵面の上端までの高さは1.1mを標準とする。歩行者等の横断防止などを目的として設置する柵の路面から柵面の上端までの高さは0.7〜0.8mを標準とする。」 (防護柵設置基準・同解説第3章歩行者自転車用柵3-2-3)


【問 4】 土工作業に使用される建設機械と作業の種類に関する次の組合せのうち、不適当なものはどれか。
 (1) ブルドーザ      積込み
 (2) バックホウ      掘削
 (3) 振動ローラ      締固め
 (4) モーターグレーダ   のり面仕上げ

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 土工作業に使用される建設機械の作業種別と適応機種を下表に示す。
建設機械と作業
ブルドーザは積込みできる構造になっていない。表にもあるように積み込みはショベル系掘削機で行う。  (道路土工要綱 5-3-4(2)作業の種類と建設機械)

【問 5】 契約図書に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
 (1) 監督職員とは、総括監督職員、主任監督職員、監督員および現場監督員を総称していう。
 (2) 指示とは、発注者の発議により監督職員が受注者に対し、監督職員の所掌事務に関する方針、基準、計画などを示し、実施させることをいう。
 (3) 工事検査は、監督職員が契約書にもとづいて、受注者が施工した工事目的物と設計図書を照合して確認することをいう。
 (4) 設計図書とは、図面、共通仕様書、特記仕様書、現場説明書および現場説明に対する質問回答書をいう。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】 検査には、段階検査と工事検査がある。段階検査は、設計図書に示された施工等の段階および材料について、請負者の測定結果等にもとづき監督職員が出来形、品質、規格、数量等を確認することをいう。工事検査は、検査職員が契約書にもとづいて、請負者が施工した工事目的物と設計図書を照合して確認し、契約の履行の適正を確保することをいう。(アスファルト舗装工事共通仕様書1-2用語の定義)

【問 6】 土の圧密試験に関する次の文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして適当なものはどれか。

圧密試験は、飽和した軟弱層の圧密による( @ )ならびに圧密沈下の速さを推定するのに必要な土の( A )を求めるために行うものである。
 (1) @沈下量 A透水性
 (2) @排水量 A圧密特性
 (3) @排水量 A透水性
 (4) @沈下量 A圧密特性

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】 圧密試験は、粘性土の供試体を炎党内に入れて側面を拘束し、軸方向の排水を許しながら段階的に載荷し、圧密中の供試体の圧縮量を求める試験。圧縮降伏応力・圧密沈下量・圧密時間などを求め、地盤の圧密沈下の予測を行う。一次元の圧縮を受ける土の圧縮特性(圧縮特性)を知ることが出来る。(道路用語辞典)

【問 7】 路床の評価に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 厚さ20cm未満の層は、CBRの小さい方の層に含めて計算してCBRmを求める。
 (2) 置換え材料の修正CBRを求める場合の所要の締固め度は80%とする。
 (3) 区間のCBRが7.2の場合、設計CBRは6である。
 (4) 改良した層のCBRの上限は20とし、自然地盤の層については上限は設けない。

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】 路床評価上の留意点【置換材料のCBR】
・置換材料のCBRは、本来,設計CBRを求める際のCBR試験によって評価を行う。
・ 良質な盛土材料や砕石等の粒状材料を使用する場合、その材料の修正CBRによって評価してよい。この場合、施工基盤となる現状路床部分の状態によって作業性が左右されることから、修正CBRを求めるための所要の締固め度は、使用する箇所で実際に確保できるものでなければならない。
一般に,置換材料の修正CBRを求める場合の所要の締固め度は、90%とする。なお,修正CBRが20 を超える場合は、20 として評価する。
 注:以上は路床の評価上の留意点として便覧に示されているが、施工基盤が悪い場合は締固め度90%が得られない場合がある。その場合は現場の状況に合わせて締固め度を設定し、その締固め度で得られる修正CBRの値を採用し、区間のCBRの計算を行う。
(舗装設計便覧5-2-1普通道路の構造設計(2)路床の設計)

【問 8】 セメントコンクリート舗装の構造設計で決定されない項目次のうちどれか。
 (1) 平たん性の管理限界値
 (2) 路盤の厚さ
 (3) コンクリート版の厚さ
 (4) 横収縮目地の間隔

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 セメントコンクリートの構造設計は、技術基準別表-2に示す方法と理論設計があるが、一般に別表2に準じて設計することが多い。以下に別表2に示す設計方法(フロー)を示す。なお、(1)の平たん性の管理限界は設計の対応ではなく,管理の段階で対応するものである。
 
建設機械と作業

(舗装設計施工指針3-6-2;2)別表2による構造設計方法)

【問 9】 加熱アスファルト混合物に用いる骨材に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 海砂には塩分が含まれているが、加熱アスファルト混合物の品質には特に影響はない。
 (2) 砕石の品質項目には表乾密度、吸水率、すり減り減量がある。
 (3) 天然砂は、採取場所による粒度が変化しやすいので十分な調査のうえ使用する。
 (4) 鉄鋼スラグには、高炉スラグと製鋼スラグがあり、一般に高炉スラグを使用する。

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】鉄鋼スラグは、鉄鋼の製造過程で生産されるスラグを破砕したもので銑鉄の製造過程で高炉から精製される高炉スラグと、鋼の製造過程で生成される鉄鋼スラグに分けられる。
    用途として、路盤用骨材としては高炉除冷スラグと製鋼スラグ、加熱アスファルト混合物用骨材には、製鋼スラグが一般に用いられる。
鉄鋼スラグの種類

  (舗装施工便覧3-3-2 (3)骨材4)鉄鋼スラグ)

【問 10】 舗装に用いる瀝青材料に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 改質アスファルトには、ポリマー改質アスファルト、硬質アスファルトなどがある。
 (2) 石油アスファルト乳剤には、浸透用乳剤、混合用乳剤などがある。
 (3) トリニダッドレイクアスファルトが使用される舗装には、ロールドアスファルト舗装、フォームドアスファルト舗装などがある。
 (4) 舗装用石油アスファルトには、針入度別に60〜80、80〜100などの種類がある。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】 トリニダッドレイクアスファルトは、グースアスファルト混合物やロールドアスファルト混合物用アスファルトの改質材として用いられる。フォームドアスファルトは混合時にアスファルトに蒸気や水等を混合し発泡させ、混合性状を改善したアスファルト混合物で、細粒分(フィラー)の多い混合物の製造などに使用される。 (舗装施工便覧3-3-2アスファルト表層・基層等用素材)

【問 11】 舗装の路盤用材料に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
 (1) 下層路盤に使用するクラッシャランの品質規格は、修正CBRが10%以下、PI(塑性指数)が6以上である。
 (2) 粒度調整路盤材料に使用する玉砕は、質量で60%以上が少なくとも2つの破砕面をもつものがよい。
 (3) 上層路盤に使用するセメント安定処理の品質規格は、7日養生後の曲げ強さが2.9MPaである。
 (4) 上層路盤に使用する骨材の最大粒径は50mm以上で、かつ一層の仕上がり厚の2/3以下がよい。

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】 (1) 下層路盤材料の品質規格は、粒状路盤の場合、修正CBR20%以上(クラッシャラン鉄鋼スラグは修正CBR30%以上)、PI(塑性指数)が6以下(PIはクラッシャラン鉄鋼スラグには適用しない)、水浸膨張比1.5%以下(クラッシャラン鉄鋼スラグ)である。(3) 上層路盤に使用するセメント安定処理の品質規格は、アスファルト舗装の場合:一軸圧縮強さ[7日]2.9Mp、コンクリート舗装の場合:一軸圧縮強さ[7日]2.0Mp。(4) 上層路盤に使用する骨材の最大粒径は40mm以下で、かつ一層の仕上がり厚の1/2以下がよい。
注:(2)の路盤用の粒度調整路盤材料に使用する玉砕の品質は設問の通り「質量で60%以上が少なくとも2つの破砕面をもつもの」であるが、アスファルト表層・基層用素材として用いる玉砕は、「玉石又は砂利を砕いたもので、4.75mmふるいにとどまるもののうち、質量で40%以上が少なくとも1つの破砕面を持つもの」を用いる。これは、玉石や砂利は表面に丸味があり、表・基層用の骨材としては安定しない傾向があること、内部に風化した部分が含まれているケースがあり、また、水により剥離することもあることから、ある程度破砕することで風化した部分を排除できると考えられている。(舗装施工便覧5-2下層路盤の施工、5-3上層路盤の施工)

【問 12】 舗装用セメントコンクリートに用いる材料に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
 (1) 早期の交通開放が求められたので、高炉セメントを使用した。
 (2) 上水道水が入手できなかったので、練り混ぜ水に海水を使用した。
 (3) 寒中の舗設だったので、遅延形のAE減水剤を使用した。
 (4) 川砂利が入手できなかったので、粗骨材に砕石を使用した。

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】 (1)冬季施工や比較的早期に交通開放を必要とする場合には、早強ポルトランドセメントを使用するのが一般的である。JISに規定されたセメント以外にも、局部的は補修や早期交通開放に適した、超速硬セメントや超早強コンクリート用セメントなどがある。(2)海水は、鋼材の腐食やアルカリ骨材反応を促進させるなど、悪影響をもたらすことがあるので、練り混ぜ水や養生水として用いてはならない。(3)AE減水剤および減水剤には、コンクリートの凝結時間を調整する目的で、標準形、遅延形、促進形のものがある。暑中に舗設する場合には遅延形を使用し、寒中に舗設する場合は、促進形に使用を検討する。 (舗装施工便覧3-3-3コンクリート版用素材)

【問 13】 加熱アスファルト混合物の試験とそれから求まる指標に関する次の組合せのうち、不適当なものはどれか。
 (1) 水浸ホイールトラッキング試験 ・・・・・・・・・・ 残留安定度
 (2) ラベリング試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ すり減り量
 (3) ホイールトラッキング試験 ・・・・・・・・・・・・・・ 動的安定度
 (4) カンタブロ試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 損失率

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 水浸ホイールトラッキング試験は、水浸走行によるアスファルト混合物の、水の作用条件下での剥離状況を測定する。測定後トラッキング方向とトラバース方向のそれぞれの断面積に対し、剥離した断面積との比から「剥離率」をもとめ、混合物の水中での剥離のしやすさを判定する。  (舗装調査・試験法便覧第3分冊水浸ホイールトラッキング試験)

【問 14】 路床の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 凍上抑制層用材料に排水性のよいクラッシャランを使用した。
 (2) 安定処理土の締固めをロードローラで行った。
 (3) こねかえしの懸念がある路床土の締固めをタイヤローラで行った。
 (4) 軟弱路床土の置換えで地域産材料を安定処理して使用した。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】路床及び路盤の締固めには,ロードローラ、タイヤローラ、振動ローラなどを用いる。路床の転圧において、ローラによる締固めではこねかえしや過転圧となるような場合、代替機械としてブルドーザを使用することもある。 (舗装施工便覧3-4-1構築路床用材料4-2-6 締固め機械5-1-2工法の種類)

【問 15】 上層路盤の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 粒度調整材料を一層の仕上がり厚さ15cmとなるよう施工した。
 (2) 加熱アスファルト安定処理材料を一層の仕上がり厚さ10cmとなるよう施工した。
 (3) セメント安定処理材料を一層の仕上がり厚さ35cmとなるよう施工した。
 (4) 石灰安定処理材料を一層の仕上がり厚さ20cmとなるよう施工した。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】 粒度調整路盤の1層の仕上がり厚は15cm以下を標準とするが、振動ローラを用いる場合は上限を20cmとしてよい。加熱アスファルト安定処理材料の1層の仕上がり厚さが10cm以下の「一般工法」とそれを超える「シックリフト工法」がある。セメント安定処理および石灰安定処理路盤の施工の留意点として、一層の仕上がり厚は10〜20cmを標準とするが、振動ローラを使用する場合は30cm以下で所要の締固め度が確保できる厚さとしてよい。(舗装施工便覧5-3-2粒度調整路盤の施工緒、5-3-3セメント,石灰安定処理路盤の施工5-3-4瀝青安定処理路盤の施工)

【問 16】 加熱アスファルト混合物の製造・運搬に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) アスファルト混合物の混合温度は、一般に185℃を超えないものとする。
 (2) 混合物の積込みに当たっては、運搬車を徐々に移動させながら積み込むと材料の分離を防止できる。
 (3) 混合物が運搬車荷台へ付着するのを防止するために、必要最小限の付着防止剤を塗布する。
 (4) バッチ式プラントでの混合時間は、一般にアスファルト噴射後3〜5分である。

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】 バッチ式プラントでの混合では、計量した骨材をミキサに投入し、5秒以上空練りしたのちアスファルトを噴射しアスファルトが骨材を全て被覆するまで混合する。過剰な混合は、アスファルトの劣化につながるので避ける。一般に混合時間は30〜50秒であるが、細粒分の多い混合物などは、混合時間を長くしなければならないこともある。 (アスファルト混合所便覧4-2-3新規混合物の製造5-3-2運搬車の積込み準備と順番)

【問 17】 ポーラスアスファルト混合物の製造・運搬に関し、密粒度アスファルト混合物と比較した特徴に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 混合物の空隙率は、2.36mmふるい通過量の変動に大きく影響される。
 (2) 運搬時の温度が低下しにくい。
 (3) アスファルトプラントの製造能力は、一般に低下する。
 (4) 粗骨材の使用量が多いため、骨材の温度制御が難しい。

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】 ポーラスアスファルト混合物は空隙率が高く、通常の加熱アスファルト混合物よりも温度が低下しやすい。したがって、運搬車に積み込んだ混合物を二重シートなどで保護し,温度低下を防ぐ。(舗装施工便覧7-3-1(ポーラスアスファルト混合物の)製造及び運搬)

【問 18】 加熱アスファルト混合物の締固めに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 初転圧時のヘアクラックを少なくするためには、線圧の大きいロードローラを用いた方がよい。
 (2) ローラによる転圧は、一般にアスファルトフィニッシャ側に駆動輪を向けて行う。
 (3) 仕上げ転圧は、不陸の修正やローラマークの消去のために行う。
 (4) 二次転圧は、一般にタイヤローラで行うが、振動ローラを用いることもある。

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 初転圧時のヘアクラックを少なくするためには、線圧の小さいローラを用いるとよい。 (舗装施工便覧6-4-9寒冷期における舗設)

【問 19】 タックコートに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 橋面舗装などで層間接着力を高める必要がある場合、ゴム入りアスファルト乳剤(PKR-T)が用いられることがある。
 (2) 寒冷期の施工などでは、アスファルト乳剤を加温してから散布することがある。
 (3) アスファルト乳剤散布後の養生時間短縮のためには、石粉を散布するとよい。
 (4) タックコートは、新たに舗設する混合物層とその下層のアスファルト混合物との接着をよくするために行う。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】 寒冷期の施工や急速施工の場合、瀝青材料散布後の養生時間を短縮するために以下の方法などを採ることがある。@アスファルト乳剤を加温して散布する方法、Aロードヒータにより加熱する方法、B所定の散布量を2回に分けて散布する方法。
 なお、アスファルト乳剤散布後、工事用車両の進入に対して乳剤のタイヤへの付着の問題から、石粉を散布して付着防止対策をすることがあるが、養生時間短縮にはならない。
   最近は、材料は高価になるが、アスファルト乳剤に付着抑制効果および層間接着力を付加する添加剤を加えた、石粉等の散布を不要とする材料も開発されてきている。 (舗装施工便覧6-4-3タックコート)

【問 20】 各種の舗装の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
 (1) 塗布型の遮熱性舗装の施工では、遮熱性塗料の付着性を向上させるために、舗装表面の油分や付着物を除去するとよい。
 (2) 半たわみ性舗装の施工では、平たん性の確保を目的に、舗装表面に浸透用セメントミルクをできるだけ残して平滑な面とする。
 (3) ロールドアスファルト舗装の施工では、混合物を敷きならした後、散布したプレコート砕石をタイヤローラで圧入する。
 (4) 歩道の透水性舗装の施工では、通常、路盤面にはプライムコートを行う。

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 (2)セメントミルクが舗装表面に残っていると、路面のすべり抵抗値を低下させることがあるので、舗装表面の骨材の凹凸が現れる程度にセメントミルクをゴムレーキ等で除去する。(3)プレコート砕石の圧入にはロードローラや振動ローラ等の鉄輪で行う。(4)透水機能を有する舗装ではプライムコートは原則として施工しない。ただし、施工時における下層路盤への雨水浸食等で強度低下が懸念される場合には、浸透性のものを使用するとよい。(舗装施工便覧9-3-2透水機能を有する舗装)

過去問題      前のページへ      次のページへ

 
平成24年度 舗装施工管理技術者試験  学科試験 1級一般問題_問01〜問20
1級一般問題_問21〜問40
1級一般問題_問41〜問60
2級一般問題_問21〜問40
平成24年度 舗装施工管理技術者試験  応用試験 1級応用問題
2級応用問題