平成29年度 2級舗装施工管理技術者資格試験  一般 試験問題(1/2)

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【問 1】 コンクリート構造物に用いるコンクリートの運搬、打込み、締固めおよび仕上げに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 滑らかで密実な表面を必要とする場合には、できるだけ早い時期に、金ごてでコンクリート上面を軽く仕上げなければならない。
 (2) 現場までの運搬は、荷下ろしが容易で、運搬中に材料分離を生じにくく、スランプや空気量などの変化が小さい方法によらなければならない。
 (3) コンクリートは、十分に硬化が進むまで、硬化に必要な温度条件を保たなければならないので、必要に応じて養生時の温度を制御する。
 (4) 再振動を行う場合には、コンクリートの締固めが可能な範囲でできるだけ遅い時期がよい。

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 コンクリートの表面仕上げには、荒仕上げ、木ごて仕上げ、金ごて仕上げなどがある。一般に、ブリーディング(水が浮き上がってくる現象)が終了した時点で、まず木ごて仕上げを行い、金ごて仕上げは、表面を押し固めて平滑で密実なコンクリート面を作るために、仕上げが可能な範囲でできるだけ遅い時期に行うのがよいと言われている。仕上げの時期を誤るとコンクリート表面がポーラスで脆弱になり、またひび割れが生じることも多い。
参照:(テキスト1章P23,24)(コンクリート標準示方書 施工編)

【問 2】 一般国道における視線誘導標に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 反射体の形状は丸形とし、大きさは直径70mm以上100mm以下とする。
 (2) 反射体の設置高さは、路面上50 cm以上100 cm以下の範囲で道路の区間毎に定める。
 (3) 視線誘導標相互の設置間隔は、最大80mとする。
 (4) 設置の目安としては、設計速度が50km/h以上や急カーブなどの区間とする。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】 視線誘導標  視線誘導標設置基準(抜粋)
第2章 構造諸元
2-2 構造形状
(1) 反射体の形状は丸形とし直径70mm以上100mm以下とするものとする。また反射体裏面は蓋等で密閉し、水、ごみ等の入らない構造とするものとする。
(2) 支柱は反射器を所定の位置に確実に固定できる構造とするものとする。
 第3章 設置計画
3-1 一般国道等
3-1-1 設置区間
 一般国道には、当該道路の構造及び交通の状況を勘案し、安全かつ円滑な交通を確保するため必要がある場合においては視線誘導標を設けるものとする。
3-1-2 設置方法
(1) 設置場所等
1) 視線誘導標の設置場所は、左側路側を原則とし、必要に応じて中央分離帯及び右側路側等にも設置するものとする。
2) 視線誘導標の反射体の色、個数及び大きさは次表に示すとおりとするものとする。
       
視線誘導標の設置場所        反 射 体
  色個数大きさ(mm)
左側路側 白 色 単 眼 直 径 70〜100
中央分離帯及び右側路側帯 橙 色 単 眼 直 径 70〜100

(2) 設置間隔  視線誘導標相互の設置間隔は、道路の線形等を勘案し、定めるものとする。
 ただし、最大設置間隔は40mとする。
(3) 設置位置及び設置高さ
 視線誘導標の設置位置は、車道の建築限界の外側直近に設置するものとする。
 反射体の設置高さは、路面上50cm以上100cm以下の範囲で道路の区間毎に定めるものとする。
 以上から設問(3)は「最大設置間隔は40mと基準で決められており、不適切。
 設問(4)は,基準では「安全かつ円滑な交通を確保するため必要がある場合においては視線誘導標を設けるものとする。」と規定されており、「設計速度が50km/h以上や急カーブなどの区間」に限定することは、厳密に言えば不適切。但し道路協会発行の「視線誘導標設置基準・同解説」の3-11設置区間の(解説)の中に、「設置の目安としては、
 1. 設計速度が50km/時以上の区間
 2. 車線数が車道幅員が変化する区間
 3. 急カーブ及び急カーブに接続する区間
 などが考えられる。」 としており、さらに解説の中に詳細説明がある。設問のように「・・・などの区間とする。」といった断定は基準の趣旨にもそぐわないように思える。解説で「設計速度が50km/h以上」としているのは、夜間の走行時に車のヘッドライトの照射方向を下向きにしたときの視認距離と車速の制動距離の関係から、事故防止の観点から概ね50km/h以上の場合に視線誘導標を設置する必要性が高い、としている。即ち、「夜間でも視認距離が十分取れるような照明施設が設置されている区間等、夜間における走行の円滑性と安全性が十分に確保されると考えられる区間には、必ずしも視線誘導標を設置する必要はない。」としており、設問は解釈の仕方によっては「不適切」になる可能性がある。(ただ、4択で1つの選定とすれば、(3)は基準違反であるので完全に不適切である。)
参照:(テキスト1章P37)(視線誘導標設置基準)


【問 3】 土工または舗装作業に使用される建設機械の一般的な組合せのうち、不適当なものはどれか。
 (1) 伐開、除根・・・・・・・・ブルドーザ・バックホウ
 (2) 締固め・・・・・・・・・・振動ローラ・タイヤローラ
 (3) 含水量調整・・・・・・・・散水車・モータグレーダ
 (4) のり面仕上げ・・・・・・・ロードローラ・スクレーパ

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】 建設機械の選定;作業種別毎の適応機種を下表に示す。
表 作業種別と適応機種 <
作業の種類建 設 機 械 の 種 類
伐開除根ブルドーザ,レーキドーザ,バックホウ
掘削<ショベル系掘削機(バックホウ,ドラグライン,クラムシェル)トラクタショベル,ブルドーザ,リッパ,ブレーカ
積込みショベル系掘削機(バックホウ,ドラグライン,クラムシェル),トラクタショベル
掘削,積込みショベル系掘削機(バックホウ,ドラグライン,クラムシェル),トラクタショベル
掘削,運搬ブルドーザ,スクレープドーザ,スクレーパ
運搬ブルドーザ,ダンプトラック,ベルトコンベア
敷均し整地ブルドーザ,モータグレーダ,タイヤドーザ
含水量調節プラウ(鋤),ハロウ,モータグレーダ,散水車
締固めロードローラ,タイヤローラ,タンピングローラ,振動ローラ,振動コンパクタ,タンパ,ブルドーザ
砂利道補修モータグレーダ
溝掘りトレンチャ,バックホウ
のり面仕上げバックホウショベル,モータグレーダ
さく岩ブレックドリル,ドリフタ,ブレーカ,クローラドリル,空気圧縮機
参照: (テキスト1章P47)(道路土工要綱)


【問 4】 道路の緑化に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 地被植物とは、道路植栽のうち、芝、木本植物、草本植物、つる性植物、ササ類などの樹高の低い植物をいう。
 (2) 植栽基盤とは、植物の根が支障なく伸長して、水分や養分を吸収できる土壌条件を備えている土層をいう。
 (3) 環境施設帯とは、植樹帯、路肩、車道で構成され、交通の安全を確保するための道路の部分をいう。
 (4) 中・低木とは、道路植栽のうち、一定の樹高を有し遮蔽機能を有するものを中木、それより低いものを低木という。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】環境施設帯 環境施設帯1
 環境施設帯とは、「道路環境保全のための道路用地の取得及び管理に関する基準について」(建設省都市局長 道路局長通達:昭和49 年4 月)に基づいて設けられる道路交通に起因する騒音等の障害に対して、幹線道路の沿道の生活環境を保全するために設けられる道路のことである。
環境施設帯2  4 車線以上の幹線道路が、良好な生活環境の保全の必要がある住居専用地域などを通過する場合、車道の外側にこれを設ける。その幅員は、一般的には10m とするが、その道路が自動車専用道であり、その構造が切土または盛土の場合や、他の道路の上部に設けられる高架の場合で、かつ夜問に相当の重交通が見込まれる場合は20m とする。(図参照)
 環境施設帯として設けられる施設は、植樹帯、遮音壁、歩道、自転車道、通過交通を通さない副道などである。
 図からも分かるように,設問(3)にある”車道” は環境施設帯に含まれない。
参照:(テキスト第1章P54,55)(道路構造令の解説と運用V第2章)


【問 5】 公共工事標準請負契約約款において、受注者が監督職員に通知し、確認を求めなければならない事項について、次の記述のうち、正しいものはどれか。

 (1) 設計図書に誤謬又は脱漏がある場合。
 (2) 設計図書に材料の品質が明示されていない場合。
 (3) 設計図書に特別の定めのない施工機械の規格、調達先。
 (4) 設計図書に特別の定めのない仮設、施工方法。

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】公共工事標準請負契約約款
(1)  (条件変更等)第十八条 受注者は、工事の施工に当たり、次の各号のいずれかに該当する事実を発見したときは、その旨を直ちに監督員に通知し、その確認を請求しなければならない。
一 図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書が一致しないこと(これらの優先順位が定められている場合を除く。)。
設計図書に誤謬又は脱漏があること。
三 設計図書の表示が明確でないこと。
四 工事現場の形状、地質、湧水等の状態、施工上の制約等設計図書に示された自然的又は人為的な施工条件と実際の工事現場が一致しないこと。
五 設計図書で明示されていない施工条件について予期することのできない特別な状態が生じたこと。

(2)  (工事材料の品質及び検査等)第十三条 工事材料の品質については、設計図書に定めるところによる。設計図書にその品質が明示されていない場合にあっては、中等の品質を有するものとする。
  2 受注者は、設計図書において監督員の検査(確認を含む。以下この条において同じ。)を受けて使用すべきものと指定された工事材料については、当該検査に合格したものを使用しなければならない。この場合において、当該検査に直接要する費用は、受注者の負担とする。
(3),(4) 以下3の条項により、施工機械関連内容は受注者の責任で行う。
 (総則)第一条 発注者及び受注者は、この約款(契約書を含む。以下同じ。)に基づき、設計図書(別冊の図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書をいう。以下同じ。)に従い、日本国の法令を遵守し、この契約(この約款及び設計図書を内容とする工事の請負契約をいう。以下同じ。)を履行しなければならない。
2 受注者は、契約書記載の工事を契約書記載の工期内に完成し、工事目的物を発注者に引き渡すものとし、発注者は、その請負代金を支払うものとする。
3 仮設、施工方法その他工事目的物を完成するために必要な一切の手段(以下「施工方法等」という。)については、この約款及び設計図書に特別の定めがある場合を除き、受注者がその責任において定める。
4 受注者は、この契約の履行に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。
5 この約款に定める請求、通知、報告、申出、承諾及び解除は、書面により行わなければならない。
参照:(テキスト3章P3〜6)(公共工事標準請負契約約款)


【問 6】 道路土工に用いる土質試験に関する次の組合せのうち、不適当なものはどれか。

 (1) 標準貫入試験・・・・・・・・・・・・・・基礎地盤の支持力
 (2) 圧密試験・・・・・・・・・・・・・・・・地盤の液状化
 (3) ポータブルコーン貫入試験・・・・・・・・トラフィカビリティ
 (4) 平板載荷試験・・・・・・・・・・・・・・路床の支持力

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】圧密試験は下表の通り沈下の程度を予測するなどに利用する。

土質試験
参照:(テキスト1章P66〜68)(道路土工−擁壁工指針第3章;軟弱地盤対策工第3章)



【問 7】 舗装用のコンクリート版に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) コンクリート版の役割は、交通荷重を支持し、路盤以下に荷重を分散させることである。
 (2) コンクリート版には、疲労破壊抵抗性が求められる。
 (3) コンクリート版を基層として用いる場合もある。
 (4) コンクリート版は、乾燥収縮による応力を低減するために、膨張目地を設ける。

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】アスファルト舗装の基層には、コンクリート版等によるホワイトベースを用いることがある。
コンクリート舗装断面
セメント・コンクリート舗装の構成と役割;一般に下図に示すようにコンクリート版と路盤とからなり、構築路床、路床(原地盤)上に構築されるが、路盤の最上部にアスファルト中間層を設けることもある。
コンクリート舗装を構成するコンクリート版の役割を下記に示す。
(1)コンクリート版
            コンクリート版の役割は、交通荷重を支持し、路盤以下に荷重を均等に分散することである。なお、コンクリート版に関する留意点を以下に示す。
  @ コンクリート版には構造的な耐久性(疲労破壊抵抗性)が求められる。また、別途表層を設けないコンクリート版には平たん性能などの路面としての性能も求められる。
  A コンクリート版は、連続鉄筋コンクリート版を除いて、温度変化や乾燥収縮による応力を低減するために適当な間隔で目地を設ける。
  上記の”目地”について、以下に示す。
  目地は、膨張、収縮、そり等の応力を軽減する目的で設ける。次のように分類される。
1)分類
目地の種類と分類
2)構造
目地の構造 縦目地:道路の縦断方向に平行に造る目地
横目地:道路縦断方向に直角に設置する目地;働きによって収縮目地と膨張目地に分類される。 伸縮目地:コンクリート舗装版の膨張を自由に起こさせることで応力の軽減を図るための目地で、通常1日の施工終了毎に設置する。目地幅は一般に25mmと大きく、構造的には膨張目地と言う。
収縮目地;コンクリート版の収縮を自由に起こさせることで応力の軽減を図り大きなひび割れの発生を防止するために、人工的にひび割れを誘導するダミー目地である。コンクリート舗装に一定区間毎(一般的には8〜10m毎)に設ける(横収縮目地)。コンクリート打設後、硬化前に板を挿入して作る打込み目地と、硬化後にカッターで目地を切るカッター目地がある。目地幅は6〜10mm程度である。
 以上から、設問(4)の乾燥収縮による応力を低減には収縮目地(ダミー目地)を設ける,が正しい。
参照:(テキスト2章P31〜33)(舗装設計便覧第6章)


【問 8】 各種の舗装に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 遮熱性舗装は、日射エネルギーの一部を反射させ、路面温度の上昇を抑制する舗装である。
 (2) コンポジット舗装は、表層や基層のアスファルト混合物の直下に、セメント系の版を用いる舗装である。
 (3) 半たわみ性舗装は、ゴムチップを樹脂などで固めたもので弾力性を有した舗装である。
 (4) 保水性舗装には、アスファルト舗装系、コンクリート舗装系、ブロック舗装系がある。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】半たわみ性舗装は、空隙率の大きな開粒度タイプの半たわみ性舗装用アスファルト混合物の空隙に、浸透用セメントミルクを浸透させたものである。一般の密粒度アスファルト舗装に比べて、塑性変形抵抗性、明色性、耐油性および難燃性に優れる。 。
 ゴムチップは、廃タイヤを粒子状またはファイバー状に粉砕したものであり、凍結抑制舗装、多孔質弾性舗装、歩道用弾性舗装などに使用される。
参照: (テキスト2章P126〜131,159)(舗装施工便覧第9章)


【問 9】 舗装に用いる瀝青材料に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) ゴム入りアスファルト乳剤は、主にポーラスアスファルト舗装や橋面舗装などのプライムコートとして使用する。
 (2) ポリマー改質アスファルトは、製造方法により大別するとプレミックスタイプとプラントミックスタイプがある。
 (3) 石油アスファルト乳剤には、浸透用乳剤、混合用乳剤およびセメント混合用乳剤などがある。
 (4) 改質アスファルトは、アスファルト混合物の耐流動性、耐摩耗性などを向上させるために使用する。

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 ゴム入りアスファルト乳剤(PKR-T)は,接着性に優れているため,ポーラスアスファルト舗装や橋面舗装,すべり止め舗装用のタックコート材として用いられる改質アスフアルト乳剤である。
参照:(テキスト2章P39)(舗装施工便覧第3章)


【問 10】 アスファルト舗装の路盤材に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 再生路盤材料の骨材には、アスファルトコンクリート再生骨材およびセメントコンクリート再生骨材がある。
 (2) 路盤に使用する鉄鋼スラグには、粒度調整鉄鋼スラグ、水硬性粒度調整鉄鋼スラグ、クラッシャラン鉄鋼スラグがある。
 (3) 安定処理路盤材は、砕石、砂利、スラグ、砂、再生骨材などの骨材に、セメント系や石灰系、瀝青系の安定材を、プラントまたは原位置で混合したものである。
 (4) 上層路盤に粒状材料を用いる場合には、クラッシャランが一般的である。

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】粒状路盤材料の種類(下表)
主な適用層粒状路盤材料の種類
下層路盤クラッシャラン(JIS A 5001道路用砕石)
クラッシャラン鉄鋼スラグ(JIS A 5015道路用スラグ)
再生クラッシャラン(再生便覧)
切込砂利,山砂利,砂
上層路盤粒度調整砕石(JIS A 5001道路用砕石)
粒度調整鉄鋼スラグ(JIS A 5015道路用スラグ)
再生粒度調整砕石(再生便覧)
水硬性粒度調整鉄鋼スラグ(JIS A 5015道路用スラグ)

 上表から(4)は上層路盤に粒状材料を用いる場合には、粒度調整砕石が一般的である。  あるいは、下層路盤に粒状材料を用いる場合には、クラッシャランが一般的である。
参照:(テキスト2章P36)(舗装施工便覧第3章)


【問 11】 加熱アスファルト混合物に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 開粒度アスファルト混合物(13)の配合設計は、主にマーシャル安定度試験により行う。
 (2) 一般に最大粒径が13oの混合物は、20oのものと比較して、耐流動性に優れている。
 (3) 粗粒度アスファルト混合物(20)は、通常、基層に用いる混合物である。
 (4) 水の影響を受けやすいと思われる混合物の残留安定度は,一般に75%以上であることが望ましい。

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】アスファルト混合物選定上の留意点
1) 基層には、通常、粗粒度アスファルト混合物を用いる。
2) 積雪寒冷地域の表層には、耐摩耗性に優れるF付きの混合物を用いるが、このタイプ は細粒分が多いため耐流動性に劣る傾向がある。
3) 大型車交通量の多い箇所の表層には、一般に耐流動性に優れた混合物を用いるが、交通量の少ない箇所は、たわみ性、耐水性に富み、ひびわれの起こりにくい混合物を選定する
4) 骨材の最大粒径が20oのものと13oのものとを比較すると、一般に20oトップは耐流動、耐摩耗、すべり抵抗に優れ、13oトップは耐水性やひびわれに対する抵抗性に優れている。
5) 表層用混合物の特性および主な使用箇所を下表に示す。
表 表層用混合物の種類と特性および主な使用箇所
As混表層混合物の種類
〔注1〕特性欄の○印はA密粒度アスファルト混合物を標準とした場合これより優れていることを、無印は同等であることを、△印は劣ることを示す。
〔注2〕△印の場合、その特性を改善するために改質アスファルトを使用することもある。
〔注3〕主な使用箇所欄の※印は、使用の多い地域、場所を示す。
〔注4〕E細粒度ギャップアスファルト混合物(13F)は摩耗層として、またF細粒度アスファルト混合物(13F)は摩耗層や歩行者系道路舗装の表層として用いられることもある。
参照:(テキスト2章P60〜64)(舗装施工便覧第6章)


【問 12】 舗装用セメントコンクリートに用いる材料および配合に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
 (1) アジテータトラックを用いて運搬する場合、スランプは2.5pを標準とする。
 (2) 海水は、練混ぜ水には使用してはならないが、養生水には使用してもよい。
 (3) 寒中に舗設する場合、AE減水剤は促進形を使用してもよい。
 (4) 配合設計において曲げ強度を求める材齢は、一般に7日を標準とする。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】(1) 工法に応じた舗設位置におけるスランプの標準的な値を示す。
1) 型枠を用いて機械舗設するセットフォーム工法の場合,スランプは2.5cm(沈下度で30秒程度)を標準とする。
2) 型枠を用いないで機械舗設するスリップフォーム工法の場合,スランプは3〜5cmを標準とする。
3) 次のような舗設においては使用するコンクリートのスランプは6.5cm程度を標準とする。
 @ アジテータトラックを用いてコンクリートを運搬する場合
 A 鉄筋コンクリート版,踏掛版等の配筋量の多い版を舗設する場合
 B 簡易な舗設機械および人力で舗設する場合
 コンクリートのスランプを調整する方法としては,舗設時のスランプが2.5cmを標準とするコンクリートに,高性能AE減水剤等を用いて所要のスランプに調整する方法が望ましい。高性能AE減水剤等を用いないで調整する場合は,水量およびセメント量をできるだけ少ない範囲にとどめるように配慮する。
 また,アジテータトラックを用いてコンクリートを運搬する場合,スランプが5cmを下回ると,アジテータトラックからのコンクリートの排出が悪くなるので留意する。
(2) 海水は,鋼材の腐食やアルカリ骨材反応を促進させるなど,悪影響をもたらすことがあるので,練り混ぜ水や養生水として用いてはならない。
(3) 混和材料;AE減水剤および減水剤には,コンクリートの凝結時間を調節する目的で,標準形,遅延形,促進形のものがある。暑中に舗設する場合には遅延形の使用を検討し,寒中に舗設する場合には促進形の使用を検討する等,施工条件によって適切なものを選定することが望ましい。
(4) 配合設計において曲げ強度を求める材齢は,一般に28日を標準とする。ただし,施工期間等の制約から, 特殊なセメントを使用して早期の交通開放を目指す場合には, 3時間, 3日および 7日など, 必要に応じた材齢における強度試験から定めることがある。
参照:(テキスト2章P30,50,67,68)(舗装施工便覧第3章)


【問 13】 アスファルト舗装の試験に関する次の組合せのうち、不適当なものはどれか。
 (1) 水浸ホイールトラッキング試験 ・・・・ 混合物の耐流動性の評価
 (2) ダレ試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ポーラスアスファルト混合物の配合設計
 (3) ラべリング試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 混合物の耐摩耗性の評価
 (4) 針入度試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アスファルトの硬さの評価

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】加熱アスフアルト混合物の検討試験の例を以下に示す。
 (1)の水浸ホイールトラッキング試験は耐剥離性の確認に使用される。
         
目 的試験項目
耐剥離性の確認 水浸マーシャル
水浸ホイールトラッキング試験
耐流動性の確認ホイールトラッキング試験
耐摩耗性の確認ラベリング試験

 ・ダレ試験はポーラスアスファルト混合物のアスファルト量を設定するための配合設計試験である。
 ・針入度試験はアスファルトの硬さを評価する試験で、ストレートアスファルトの分類にも用いる。
参照:(テキスト2章P66)(舗装施工便覧第10章)


【問 14】 構築路床の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
 (1) セメント安定処理工法による場合は、1回目の混合が終了したのち、消化を待ってから再び混合する。
 (2) 盛土路床による場合の一層の敷きならし厚さは、仕上がり厚さで30pを目安とする。
 (3) 生石灰を使用した安定処理土は、六価クロム溶出量が土壌環境基準に適合していることを確認する必要がある。
 (4) 路上混合方式の安定処理工法においては、所定の締固め度を得られることが確認できれば、全厚を一層で仕上げる。

解答と解説: 

解答--- (4)
【解説】路床の施工;
(1)切土路床の施工
1)切土路床は、特に原地盤の支持力を低下させないように留意しながら、在来地盤を掘削、整形し、締固めて仕上げなければならない。
2)粘性土や高含水比の土の場合、施工に際して、こねかえしや過転圧にならないよう注意しなければならない。
3)切土路床表面から30cm程度以内に木根、転石等の路床の均一性を損なうものがある場合には、これらを取り除いて仕上げる。
(2)盛土路床の施工
1)盛土路床の施工は、使用する盛土材の性質をよく把握し、必要以上に強度を低下させないように留意しながら敷きならし、締固めて仕上げる。
2)盛土路床の一層の敷きならし厚さは、仕上がり厚で20p以下を目安とすること。また、盛土路床の施工後の降雨排水対策として、縁部に仮排水溝を設けておくことが望ましい。
(3)路床安定処理の施工
1)路床安定処理工法による構築路床は、現状路床土と安定材とを均一に混合し、締固めて仕上げる。
2)構築路床の安定処理は、通常、路上混合方式で行い、所定の締固め度を得られることができれば、全厚一層で仕上げる。なお、中央プラントで路床土の安定処理を行い、処理した材料を盛土工法や置換工法に用いることもある。
3)安定材の散布に先立って現状路床の不陸整正を行い、必要に応じて仮排水溝を設置する。
4)所定量の安定材を、散布機械または人力により均等に散布し、その後、適切な混合機械を用いて、所定の深さまで混合する。
5)混合中は混合深さの確認を行い、混合むらが生じた場合は再混合する。
生石灰の消化 6)粒状の生石灰を用いる場合には、1回目の混合が終了したのち仮転圧して放置し生石灰の消化を待ってから、再び混合する。ただし粉状の生石灰(0〜5mm)を使用する場合は、1回の混合で済ませて もよい。混合が終了したら、表面を粗ならししたのち、所定の高さに整形し、締固める。
7)セメントおよびセメント系安定材を使用した安定処理土は「セメント及びセメント系固化材を使用した改良土の六価クロム溶出試験要領(案)」に基づき、六価クロム溶出量が土壌環境基準に適合していることを確認する。
 以上から(1)は生石灰を用いた安定処理工法の説明。(2)は, 敷きならし厚さは、仕上がり厚で20p以下を目安とする。(3)は,生石灰を用いた安定処理では対象外である。
参照:(テキスト2章P54,74,75)(舗装施工便覧第5章)


【問 15】 路盤の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) シックリフト工法の施工においては、締固め終了後、早期に交通開放を行うと初期わだち掘れが発生しやすい。
 (2) 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷きならしには、一般にモーターグレーダを使用する。
 (3) 下層路盤のセメント安定処理路盤材料は、一般には路上混合方式によって製造する。
 (4) 粒度調整路盤材料の締固めは、最適含水比付近の状態で行う。

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】 加熱アスフアルト安定処理路盤の敷きならしには,一般にアスフアルトフイニッシャを用いるが,まれにブルドーザやモーターグレーダを用いることもある。ブルドーザやモーターグレーダにより敷きならした場合は、不陸を生じやすいので、初期転圧に先立ち、ローラなどを用いて仮締固めを行っておくとよい。
参照:(テキスト2章P77)(舗装施工便覧第5章)


【問 16】 加熱アスファルト混合物の製造・運搬に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 新規混合物の製造プラントには、@バッチ式プラントとA連続式プラントがある。
 (2) 再生混合物の製造方式には、@ドラムドライヤ混合式、A併設加熱混合式、B間接加熱混合式がある。
 (3) 混合物配合の決定手順は、@室内配合、A試験練り、B試験施工、Cプラント配合、D現場配合である。
 (4) 混合物の貯蔵方式には、@一時貯蔵ビン方式とA加熱貯蔵サイロ方式がある。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】 混合物配合の決定は,室内配合設計で定めた配合に基づいて現場配合を仮設定(以下,プラント配合)し,試験練りを行い,混合物の品質を確認してから行う。その作業手順は,図に示すとおりである。
現場配合決定手順
 フロー図にあるとおり、配合決定手順は@室内配合、Aプラント配合、B試験練り、C基準値との照合、D現場配合の決定、E試験施工 となる。したがって(3)の順序は不適当である。
参照: (テキスト2章P118,119)(アスファルト混合所便覧第4章)


【問 17】 加熱アスファルト混合物の運搬に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 混合物の貯蔵設備から出荷すると、運搬車の回転率が低下する。
 (2) 混合物積込完了時から荷下ろしするまでの運搬時間は、一般に2 時間程度までである。
 (3) 運搬車の荷台に塗布する付着防止剤は、多量に使用すると混合物に弊害をあたえる場合がある。
 (4) 運搬時の保温対策として、運搬車の排熱を有効利用したものがある。

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 ◎加熱アスファルト混合物貯蔵の長所
1) 混合物の製造出荷に際L,運搬車の途切れなどに左右されずに連続的に混合物を製造することができるため,生産性が向上するとともに混合物の品質が安定し,管理が容易となる。
2) 運搬車の回転率が向上し,必要台数の削減が図れる。
3) 早朝および夜間における混合物の出荷に対し,貯蔵設備の容量に応じた量の混合物を昼間に製造することが可能なため,労働時間の短縮が容易となり生産性が上がる。
4) 出荷する混合物の種類が多い場合でも,貯蔵設備を活用することによって対応が容易となる。
5) 貯蔵設備をアスフアルト混合所から離れた場所(例えば,環境保全の上からプラントの設置が困難な都市部など)へ設置することより,その地域へ混合物を安定供給することができる。
◎加熱アスファルト混合物貯蔵の短所
1) 長時間貯蔵された混合物は,品質の確認が必要である。
2) 設備投資のための費用が必要である。
参照:(テキスト2章P120,121)(アスファルト混合所便覧第4章)


【問 18】 改質アスファルト混合物の舗設に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) コールドジョイント部は直前に加熱する。
 (2) 望ましい舗設温度はアスファルトの温度と粘度の関係図から決定する。
 (3) 寒冷期や風の強い場合には、ローラの台数を増やす。
 (4) 可能な範囲で大型のローラを使用する。

解答と解説: 

解答--- (2)
【解説】 改質アスファルト混合物の舗設は,基本的には通常の加熱アスファルト混合物と同様にして行う。
 ただし,通常の加熱アアスファルト混合物に比べて,より高い温度で舗設を行う場合が多いので,特に温度管理に留意してすみやかに敷きならしを行い,締め固めて仕上げる。
 以下に施工上の留意点を示す。
1) 改質アスファルト混合物の望ましい舗設温度は,製品により異なるので,詳細は製造メーカの仕様を参考にするとよい。
2)改質アスファルト混合物の敷きならしは,原則としてアスファルトフィニッシャを用い,混合物が適切な温度を保持している間にすみやかに行う。
3)締固めは,初転圧に10 t 以上のロードローラを,二次転圧に12 t 以上のタイヤローラ または6〜l0 t の振動ローラを用いることが望ましく,可能な範囲で大型のローラを使用するとよい。
4)ローラへの混合物の付着防止には水に付着防止剤を添加するか,軽油などを噴霧器等 で薄く塗布するとよい。
5)コールドジョイント部は,温度が低下しやすく締固め不足になりやすいため,ガスバ ーナ等の使用により,直前に過加熱に注意しながら既設舗装部分を加熱しておくとよい。
6)寒冷期において気温5℃以下の場合,あるいは, 5℃以上で、あっても風の強い場合には,寒冷期における舗設対策を施すほか,ローラの台数を増やしたりするとよい。
参照:(テキスト2章P82)(舗装施工便覧第6章)


【問 19】 ストレートアスファルトを用いた加熱アスファルト混合物の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) 敷きならし時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。
 (2) 交通開放は、舗装表面の温度がおおむね50℃以下になってから行う。
 (3) 二次転圧は、一般に混合物の温度が70〜90℃になってから開始する。
 (4) タックコートの散布量は、一般に0.3〜0.6g/uが標準である。

解答と解説: 

解答--- (3)
【解説】二次転圧の終了温度は一般に70〜90℃である。
参照:(テキスト2章P81)(舗装施工便覧第8章)


【問 20】 各種の舗装の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
 (1) インターロッキングブロック舗装において、ブロック敷設完了後に転圧を行ってはならない。
 (2) 橋面舗装において、床版の耐久性を向上させる防水層には、シート系、塗膜系、舗装系などがある。
 (3) ポーラスアスファルト混合物のすりつけ最小厚さは、粗骨材の最大粒径以上とする。
 (4) 鋼床版上に直接グースアスファルトを舗設する場合、ブリスタリングが発生しないように施工面を十分に乾燥しておかなければならない。

解答と解説: 

解答--- (1)
【解説】 インターロッキングブロック舗装の施工は,準備工,レベル出し,ブロック敷設,目地詰めの手順で行う。施工上の留意点を以下に示す。
@ 部分的な高さや厚さの調整を敷き砂で行うと,インターロッキングブロック舗装の性能が早期に失われるので,これらの調整は必ず路盤で行い,敷き砂を一様な厚さに仕上げる。
A 敷き砂は必要な厚さで路盤上に敷きならし,転圧してから所定の高さにする。ならした敷き砂の上には,直接乗らないようにする。
B 他の舗装の境界部分や縁石,排水側溝やマンホール周りなど,舗装端部の仕上り精度は,美観だけでなくインターロッキングブロック舗装の性能におよぼす影響が大きいため,正確に行う。
C ブロックの敷設完了後,ブロック層の転圧を行う。転圧は1次転圧と2次転圧を行い,1次転圧は主にブロックの平たん性確保のために行う。2次転圧は目地詰めを完全に行った後に行いブロック表面まで密実に目地砂を充填させる。
D 目地砂の充填が不十分であるとブロックの移動や局部沈下などを誘発し,インターロッキングブロック舗装の破損を発生させる原因となるので,目地詰めは入念に行わなければならない。ブロック層の1次転圧と平行して充填すると効果的である。また,不足分は2次転圧を行う前に再充填し表面まで十分に充填させる。目地詰めはブロックの表面まで均一に目地砂が十分充填されるまで繰り返す。
参照:(テキスト2章P100)(舗装施工便覧第9章)


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