平成24年度 2級舗装施工管理技術者資格試験 一般 試験問題(1/2)
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【問 | 1】 砂地盤における液状化の発生に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 盛土などの上載荷重が小さいほど生じにくい。 | |
(2) | N値が大きいほど生じにくい。 | |
(3) | 密度が大きくなるほど生じにくい。 | |
(4) | 地下水位が深いほど生じにくい。 | |
解答と解説: 解答--- 1 【解説】 盛土の場合、上載荷重が小さいほど液状化は生じやすい。 | ||
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【問 | 2】 次のうち、剛性カルバートに該当しないものはどれか。 | |
(1) | プレキャストアーチカルバート | |
(2) | プレストレストコンクリートパイプカルバート | |
(3) | 硬質塩化ビニルパイプカルバート。 | |
(4) | 場所打ちコンクリートボックスカルバート | |
解答と解説: 解答--- 3 【解説】 剛性カルバートにはボックスカルバート、門型カルバート、アーチカルバート、剛性パイプカルバートなどがあり、たわみ性パイプカルバートにコルゲートメタルカルバート、硬質塩化ビニルパイプカルバート、強化プラスチック複合パイプカルバート、高耐圧ポリエチレンパイプカルバートなどがある。 | ||
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【問 | 3】 歩行者自転車用柵に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 転落防止を目的として設置する柵は、児童などのよじ登りを防止するために縦桟構造とすることが望ましい。 | |
(2) | 転落防止を目的として設置する柵の桟間隔は、幼児がすり抜けて転落しないように150mm以下とすることが望ましい。 | |
(3) | 横断防止などを目的として設置する柵の高さは、路面から柵面の上端まで0.7〜0.8mを標準とする。 | |
(4) | 転落防止を目的として設置する柵の高さは、路面から柵面の上端まで1.5mを標準とする。 | |
解答と解説: 解答--- 4 【解説】 歩行者等の転落防止を目的として設置する柵の路面から柵面の上端までの高さは1.1mを標準とする。転落防止だから高い方がよい、と言うものではなく、歩行者等への圧迫感を与えたり、美観上の問題も考慮して、当別の理由がある場合を除いて1.2m以下とすることが望ましい。 | ||
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【問 | 4】 「公共工事標準請負契約約款」において、工事材料の品質および検査などに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 工事材料の品質が設計図書に明示されていない場合は、受注者の判断により中等の品質を有するものを使用する。 | |
(2) | 受注者は、工事の完成等によって不用となった支給材料は、自由に処分してよい。 | |
(3) | 監督員の検査を受けて使用すべきと指定された工事材料の検査に直接要する費用は、受注者の負担とする。 | |
(4) | 受注者は、監督員の検査を受けて使用すべきと指定された工事材料については、検査に合格したものを使用しなければならない。 | |
解答と解説: 解答--- 2 【解説】 受注者は、設計図書に定めるところにより、工事の完成、設計図書の変更等によって不要となった支給材料又は貸与品を発注者に返還しなければならない。 | ||
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【問 | 5】 契約図書に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | |
(1) | 提出とは、受注者が設計図書に示された提出義務を履行することをいう。 | |
(2) | 指示とは、発注者の発議により受注者に対して実施させることをいう。 | |
(3) | 協議とは、受注者が監督職員に対し、工事の状況または結果についてロ頭で知らせることをいう。 | |
(4) | 承諾とは、受注者の発議により受注者が監督職員に報告し、監督職員が了解することをいう。 | |
解答と解説: 解答--- 3 【解説】 協議とは,監督職員と請負者が対等の立場で合議することをいう。 | ||
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【問 | 6】 施工機械のトラフィカビリティーを検討するための土質試験方法に該当しないものは、次のうちどれか。 | |
(1) | 突固め試験 | |
(2) | 液性・塑性限界試験 | |
(3) | コーン指数試験 | |
(4) | ダレ試験 | |
解答と解説: 解答--- 4 【解説】 ダレ試験はポーラスアスファルト混合物の配合設計(アスファルト量)に使用する試験である。 | ||
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【問 | 7】 ある区間で7地点のCBRmを測定したところ、平均値5.0、最大値7.2、最小値3.5、標準偏差(σn-1)は1.1であった。棄却するデータはないものとして、次の記述のうち、この区間のCBRが適当なものはどれか。 | |
(1) | 3.9 | |
(2) | 3.5 | |
(3) | 5.0 | |
(4) | 6.1 | |
解答と解説: 解答--- 1 【解説】 区間のCBR=各地点のCBRの平均値ー各地点のCBRの標準偏差(σn-1)=5.0−1.1=3.9 | ||
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【問 | 8】 アスファルト舗装の補修の構造設計に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 交通条件は、補修後の設計期間にわたる交通の質と量を交通調査結果や予測値にもとついて推定し設定する。 | |
(2) | 破損状態が重度であるため、全層打換え工法を採用する場合は、路床の支持力評価は不要である。 | |
(3) | 舗装の破損状態の調査結果にもとづき、舗装構成層のどの層まで補修が必要か検討する。 | |
(4) | 補修時の構造設計では、路面高さ、地下埋設物などから新設と異なる制約を受ける場合がある。 | |
解答と解説: 解答--- 2 【解説】 打換え工法やオーバーレイ工法等の場合、構造設計が必要であり、構造設計には路床の支持力評価(設計CBR)は必須である。 | ||
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【問 | 9】 アスファルト舗装に用いる骨材などに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | スクリーニングスは、砕石や玉砕を破砕して製造する場合に生じる粒径2.36mm以下の細かい部分をいう。 | |
(2) | 海砂には塩分が含まれているが、アスファルト混合物の品質には特に影響はない。 | |
(3) | ポーラスアスファルト混合物のフィラーには、原則として石灰岩を粉砕した石粉を使用する。 | |
(4) | 単粒度砕石5号の粒度範囲は、13mm〜5mmである。 | |
解答と解説: 解答--- 4 【解説】 舗装に使う単粒度砕石の呼び名と粒度範囲の関係:3号;40mm〜30mm、4号;30mm〜20mm、5号;20mm〜13mm、6号;13mm〜5mm、7号;5mm〜2.5mm | ||
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【問 | 10】 構築路床材料や路盤材料に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 粒状路盤材料の強度として、設計CBR20以上が定められている。 | |
(2) | 上層路盤の石灰安定処理は、PIの大きな地域産材料などの活用を図る場合に用いる。 | |
(3) | 上層路盤の最大粒径は、40mm以下で、かつ一層の仕上がり厚の1/2以下がよい。 | |
(4) | 構築路床用材料には、盛土材料や安定処理材料などがある。 | |
解答と解説: 解答--- 1 【解説】 粒状路盤材料の強度は修正CBRが規定されている。 | ||
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【問 | 11】 加熱アスファルト混合物の配合設計に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | マーシャル安定度試験用供試体は、選定したアスファルト混合物の予想される最適アスファルト量を中心に、0.5%きざみで作製する。 | |
(2) | 流動対策を行う場合、目標とする動的安定度(DS)は、交通条件、気象条件および経済性などを考慮して1,500回/mm以上で設定する。 | |
(3) | マーシャル安定度試験のフロー値は、一般にアスファルト量が増加するにしたがい小さくなる傾向にある。 | |
(4) | 発注者が認めた定期試験などによって、既に定められている配合を利用する場合には、配合設計を省略できる。 | |
解答と解説: 解答--- 3 【解説】 マーシャル安定度試験のフロー値は、一般にアスファルト量が増加するにしたがい大きくなる傾向にある。 | ||
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【問 | 12】 舗装用セメントコンクリートに用いる材料に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 粗骨材に川砂利を用いた。 | |
(2) | 練混ぜ水に海水を用いた。 | |
(3) | セメントに高炉セメントを用いた。 | |
(4) | 細骨材に砕砂を用いた。 | |
解答と解説: 解答--- 2 【解説】 海水は、鋼材の腐食やアルカリ骨材反応を促進させるなど、悪影響をもたらすことがあるので、練り混ぜ水や養生水として用いてはならない。 | ||
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【問 | 13】 各種の舗装に用いる材料に関する次の組合せのうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 鋼床版舗装の基層----------グースアスファルト混合物 | |
(2) | 低騒音舗装の表層----------ポーラスアスファルト混合物 | |
(3) | 排水性舗装の基層----------密粒度アスファルト混合物 | |
(4) | 透水性舗装の表層----------砕石マスチック混合物 | |
解答と解説: 解答--- 4 【解説】 透水性舗装の表層は雨水を路盤以下に浸透させるため、開粒度アスファルト混合物(歩道等)かポーラスアスファルト混合物(車道)を用いる。砕石マスチック混合物は不透水の混合物である。 | ||
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【問 | 14】 路床の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 石灰安定処理にスタビライザを用いた。 | |
(2) | 整形にモーターグレーダを用いた。 | |
(3) | セメントの散布にタイングルーバを用いた。 | |
(4) | 置換え材料の敷きならしにブルドーザを用いた。 | |
解答と解説: 解答--- 3 【解説】 セメントの散布にはセメント散布機(スプレッダー)などを用いる。タイングルーバーはコンクリート舗装の粗面仕上げ機。 | ||
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【問 | 15】 路盤の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 石灰安定処理路盤材料の配合設計で、六価クロム溶出量の測定を行った。 | |
(2) | セメント安定処理路盤材料の締固めに、ロードローラを用いた。 | |
(3) | 加熱アスファルト安定処理路盤材料の敷きならしに、アスファルトフィニッシャを用いた。 | |
(4) | 粒度調整路盤材料の締固めを、最適含水比付近の状態で行った。 | |
解答と解説: 解答--- 1 【解説】 六価クロム溶出量の測定はセメント系の安定処理材を使用した場合に行う。 | ||
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【問 | 16】 加熱アスファルト混合物の製造・運搬に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 混合物が運搬車荷台へ付着するのを防止するために、付着防止剤を塗布しておくとよい。 | |
(2) | バッチ式プラントでは、骨材の投入とアスファルトの噴射を同時に行い混合する。 | |
(3) | 出荷時の混合物の目視観察は、プラントの設備が自動化されていても必ず行う。 | |
(4) | 加熱アスファルト混合物の運搬車には、混合物の温度低下を防止するシートなどを備え ておく。 | |
解答と解説: 解答--- 2 【解説】 バッチ式プラントでは計量した骨材をホットビンからミキサーに投入し、出来るだけ均一な粒度,温度になるように5秒以上空練りした後にアスファルトを噴射し、アスファルトが骨材を全て被覆するまで混合する。 | ||
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【問 | 17】 舗装用セメントコンクリートの製造・運搬に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | コンクリートの練混ぜから舗設開始までの時間の目安は、ダンプトラックによる運搬の場合で約2時間とする。 | |
(2) | プラントで練混ぜた舗装用コンクリートは、運搬中の振動などにより空気量が小さくなる。 | |
(3) | スランプが3程度の硬めのコンクリートの運搬には、一般にダンプトラックを用いる。 | |
(4) | 暑中コンクリート対策では、舗設時のコンクリート温度は35℃以下となるようにする。 | |
解答と解説: 解答--- 1 【解説】 コンクリートの練り混ぜから、舗設開始までの時間の限度の目安は、ダンプトラックによる運搬の場合で約1時間以内、アジテータトラックによる運搬の場合で約1.5時間以内とする。 | ||
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【問 | 18】 アスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | アスファルト混合物の敷きならし時の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。 | |
(2) | 転圧終了後の交通開放は、舗装表面の温度がおおむね50℃以下となってから行う。 | |
(3) | ローラによる締固め作業は、一般に初転圧、二次転圧、継目転圧および仕上げ転圧の順で行う。 | |
(4) | 寒冷期にアスファルト乳剤を散布する場合、加温しておくことが望ましい。 | |
解答と解説: 解答--- 3 【解説】 締固め作業は、継ぎ目転圧から始める。なお、設問は加熱アスファルト混合物の施工に特化していないとの解釈も可能であり、その場合、常温も含めると(1)も不適当となる可能性がある。 | ||
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【問 | 19】 アスファルト舗装の寒冷期における施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 混合物製造時の温度は、アスファルトが過度に劣化しない範囲で高めとするように、あらかじめプラントに指示する。 | |
(2) | 混合物の敷きならしが、転圧作業のできる最小範囲まで進んだら、直ちに締固め作業を開始する。 | |
(3) | ローラへの混合物の付着防止には、水を用いず、付着防止剤などを噴霧器で薄く塗布するとよい。 | |
(4) | 敷きならした混合物の高温状態での初転圧時は、ヘアクラックが発生しやすいので、線圧の大きいローラを用いるとよい。 | |
解答と解説: 解答--- 4 【解説】 ヘアクラックが発生しやすい場合は、初転圧に線圧の小さいローラを用いる。 | ||
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【問 | 20】 各種の舗装の施工に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。 | |
(1) | 透水性舗装では、路盤面へのプライムコートは原則として施工しない。。 | |
(2) | グースアスファルト混合物は、プラントのミキサで十分混合して流動性を確保する。 | |
(3) | ポーラスアスファルト混合物を舗設する際のタックコートには、原則としてゴム入りアスファルト乳剤を使用する。 | |
(4) | 橋面舗装では、通常、防水層としてシート系、塗膜系、舗装系のいずれかを施工する。 | |
解答と解説: 解答--- 2 【解説】 グースアスファルト混合物はプラントのミキサで混合後、専用のクッカで十分混練して流動性を確保する。 | ||
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